そーだいなるらくがき帳

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リモートワークだからこそ、オフラインに意味がある ~ サブスレ合宿編 ~

 もう2ヶ月も前のことなのだけど、いつも開発支援させていただいているサブスレッド社の会社合宿にお邪魔してきました。 その感想と結果、感じた表題のことについてサラっと書きます。

参加した合宿について

 合宿の詳細についてはサブスレッド社の技術ブログをご参照ください。

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 特に二日目、エンジニア職以外の人も一緒にフローチャートを書くのはとても良い体験だったなと思います。 自分自身は「エンジニア、テスターなど様々な人が居る中でコミュニケーションについて話をしてほしい」というオーダーの中、質問力の話をしてきました。

 あと全員LTって企画もあって、「全員がなんらかのアウトプットを出す」というのも良かったなと思います。 ちなみにベストLT賞でした。 山羊、TDDあかんヤツなどの話題をしなかったのが勝因です。 これにより、我が家にPS5がやってきました。

speakerdeck.com

合宿と学びの相性の良さ

 上記の話、「それ、リモートでもできるじゃん。」って思う人もいると思いますし、実際にリモートでもできます。 自分もリモートで社員研修やセミナーをやっていますし、喋る内容が違うか?と言われると一緒です。 でも、実際にオンラインとオフラインで身になるレベルが全然違うです。 違う理由を列挙すると以下のとおりです。

  • 喋る側は聴いてる人が見える(フィードバックがある)ので聴衆の状況に合わせてアレンジできる
  • 聴いたあと、直接質問することができるし、疑問をその場で改善できる
  • セミナーを聴くという同調圧力で集中できる
  • 他の割り込みが無いので集中できる

これらはカンファレンスにも言えると思います。 さらに普段と違う場所で 敢えて合宿をやること で効果にブーストがかかります。 体験と記憶が紐づくことは脳科学的にも立証されていますし、遠方まで遠征して強い体験が得られる合宿は高い学習効果があります。

合宿でチームが向き直る

 最近、自分もCTOをやったり、とあるプロジェクトのPjMをやったりして思うのですが、作業はリモートで問題ありません。 ただ、チームビルディングはオンラインでは難しいなと強く感じます。 具体的にはスクラムイベントのレトロスペクティブやインセプションデッキを作ったりするようなイベントは 全員が参加する ことに意味があります。 全員が参加するというのはその席に座っていればよい、という話ではありません。

 リモートでも3~4人くらいならうまくコミュニケーションを回せると思いますが、倍の8人ならどうでしょう? この人数になるとファシリテーションを頑張っても聴くだけの人が出てきてしまうのは否めません。 もちろんオフラインでも限界はありますが、確実に参加者人数のキャパシティは大きいですし、参加型のイベントの開催難易度はオンラインよりも遥かに低くなります。

 会社も長く続いていれば、定期的にチームの見ている方向を向き直る必要があります。 そのためのイベントに合宿はうってつけなのです。

初めましての機会を作る

 リモートで働くことが主体になってくると、一緒に仕事をしていても会ったことがない人が出てきます。 私も実際に働くなかで実際に会ったことな人も多くいます。 仕事はそれでも回るのですが、やり取りの先の人間を想像することは難しいですよね。 それが不思議なもので、1回会ったことがだけでコミュニケーションに手触り感が出てきます。 相手は生身の人間である ってことは当たり前のことなんだけど、手触りの有無でちょっとした雑談にしても、テキストコミュニケーションにしても 密度と適切な応対が変わってきます。 だからこそ、合宿という機会でコミュニケーションを積極的に取る機会を設けることはとても意味があるのです。

 リモートワークの達人でも新メンバーのオンボーディングは実際に集まって実施すると書いてあるし、定期的にチームが集まる機会を作ると書いてあります。 これを初めて読んだときはピンと来なかったけども、今ならわかります。 例えば社員旅行なんかも自分は好きじゃないのだけど、今ならチームとして行うことに意味があるなと感じています。 実際にオミカレのCTOのときはみんなで行く地方のカンファレンスが社員旅行や開発合宿と同じような効果があったと思います。 やっとオフラインのカンファレンスも開催されてきていますし、開発合宿が難しい場合に代わりに地方のセミナーやカンファレンスに参加していくことはチームビルディングとしては良いhowだと思います。

最後に

 リモートワークはとても便利になりますし、選択肢として今は当たり前になりつつあります。 地方で働くことが当たり前になっていけば、東京一極集中問題も解決できますし、良い面も沢山あります。 だからこそうまくチームをビルディングしていくためにはオフラインイベントも改めて見直すタイミングです。

 また今後は日本にこだわることも無くなっていくと思いますし、円安だからこそ、海外の仕事を勝ち取る意味があります。 そうなったときに一歩先を考えると なぜ、我々は日本で働くのか も一つの問になるなぁと思うし、だからこそオフラインは大事だなと思うなどしました。