そーだいなるらくがき帳

そーだいが自由気侭に更新します。

自分は何をマネージメントしているのか

 かっちゃん(id:katzchang) の記事を読んで思ったことをつらつらと書く。

medium.com

前提

今はオミカレという婚活パーティーポータルサイトWebサービスをメインにしている会社でCTOをしている。 CTOといっても会社の人数は15人未満でエンジニアは自分を入れても8名しかいない。 だから厳密なマネージャ職はおらず、CTOと名が付いているけども自分がCode書くなどのプレイヤーの仕事をしながらエンジニアやプロジェクトのマネージメントを兼任してる。

オミカレ

party-calendar.net

 婚活パーティーやお見合いパーティー、街コン、趣味コンといったイベントのポータルサイト。 自社でイベントなどは行わずに、主催されている方々からの情報提供を受けてサイトに掲載している。

そもそもプレイングマネージャーアンチパターンでは?

 これは常日頃から思う。 何をマネージメントするにしてもプレイヤーとマネージャの兼任は大変である。 多分デキる人がいるのであればそれはバケモノだ。 自分の場合はマネージメント出来ているのではなく、個々のメンバーがタスクであったり、自分のメンタルであったりをセルフマネージメント出来ているから成り立ってる。

マネージャは何をマネージメントしているのか?

セルフマネージメントの部分でも出てきたが仕事をする上で何をマネージメント、つまりコントロールしたいのだろうか? 自分が考えることは次のような項目がある。

  • タスクマネージメント
  • ヒューマンマネージメント
  • リソースマネージメント
  • リスクマネージメント

それぞれの項目について私見を説明する。

タスクマネージメント

 タスクマネージメントは大きな単位になればプロジェクトマネージメントだろう。 小さな単位であれば日々のタスク割当だろう。 これらを適切なサイズに整えて担当に割り当てて行くのがタスクマネージメントだ。

 タスクマネージメントの腕の見せ所はプロジェクトを成功させるためのタスク割当を仕組みで解決することだ。 適切なサイズに整える方法は多種多様にある。 短期的なプロジェクトならWBSかもしれないし、永続的なものならアジャイルを導入してスプリントバックログを設定することかもしれない。

 自分は比較的、ここが得意な印象がある。 特に受託開発のようなスケジュールが決まっていて、限られた制約の中で行うことは経験が多いので得意と言えるし、ここはある程度の型というか成功するためのノウハウが世の中でも手に入れやすいと思う。

ヒューマンネージメント

 メンタルマネージメントとも言えるかもしれない。 メンバーのモチベーションや成長など、人の心を中心にマネージメントする。 そのため1on1や人事評価や福利厚生はそのための仕組みといえる。 ここは十人十色で正解はないと思うし、マネージャ側の適性が一番出るところだと思う。

 そして残念ながら自分はここが一番苦手だと認知している。 自分は「メンタルが強い」側の人間なので相性によってはメンバーには大きな負荷をかけることがある。 これは学生時代を振り返っても多々感じるところがあり、そういう点に置いては誰かにマネージメントを委託すべきところだろうなと感じている。

リソースマネージメント

 これは予算、資材、場合によっては外注などの人的要因のマネージメントを指す。 予算に関してはコストマネージメントとも言える。

 自分は専門知識が豊富なわけでは無いので社長や経理とここは分担しながらやっている。 ここは専門職の人を雇った方が早いとおもうし、弊社はスペシャリストがいるのでアドバイザーとしては存在しているが、マネージャーとしては自分は殆ど関与してないとも言える。

リスクマネージメント

 リスクマネージメントは多種多様だ。 セキュリティ、技術的負債、コンプライアンス、色んなところにリスクが潜んでいる。 もちろん潰せるリスクは潰した方がいいが、何でも潰せばよいというものでもない。 制約を追加すれば強固になるが柔軟性は失われるのだ。

 そういったことを加味しながら、結局の所「自分が責任を取れる範囲はどこか?」ということと、ユーザを含めた「自分以外の人に迷惑をかけない範囲はどこか」の2つの満たすところを探しながらバランシングを取っていくことかと思う。 もちろん、これは立場や裁量などによって大きく変わるがどの会社の規模に置いても誰かが考えねばならないことだろう。

 今は自分と社長の二人三脚で見ている部分が多い。

答えの無いまとめ

 書いてみたところ、結局自分は多くの時間はプロジェクト管理、つまりタスク管理がメインでマネージメントしていないと言えるのではないかと感じる。 実際にマネージャーというロールは弊社では設けておらず、そういう意味ではかっちゃんの言う通り、マネージャーが要らない状態なのかもしれない。 そういうことを考えた時、では現状のままどうやってスケールアップをしていくかっていうのが課題なのだろうなと新たな思考を巡らせながら筆を置くこととする。