そーだいなるらくがき帳

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3年目のCTOと1年目のCOOを振り返る

 リンケージのCTOになって3年目、さらに去年の10月にCOOも兼任するようになった。 それを踏まえたふりかえりを書く。

# 前回

soudai.hatenablog.com

やってきたこと

 前回のブログの続きになるが、CTOというよりはとにかくなんでもやる係だった。 その結果、実質COOじゃん、みたいな感じになってCOOも兼任することになった。

 もうちょっと細かく経緯を説明するとリンケージには社内取締役が自分を含めて3人いる。その3人の会話の中で現状の意思決定ルートをはっきりさせる必要があるためCOOが必要という話題になった。 そこでsoudaiさんがCOOをやるのが一番良いんじゃないか、という話になり、賛成2:反対1*1の状態でCOOに就任することになった。

 そういう経緯でCOOになったが実質COOみたいなところがあったのでまぁやるか……という感じでやってきたことを書く。

  1. 特定保健指導事業の責任者
  2. 広報責任者
  3. 組織文化の見直し
  4. 健康経営事業部の責任者
  5. リファラル採用
  6. 生成AIの活用の推進
  7. 協業事業のプロジェクト管理
  8. グループ会社のコーポレートITの整備とDXの推進

こうやって見ると異常な責任範囲で仕事をしてきたなと感じる。 もちろんHaveFunTechの仕事もやっているし、コミュニティ活動も続けているので、まさに恋に仕事に大忙し、な状態である。

やってきたことの詳細

 1は特定保健指導事業の責任者として、事業のPL/BSの改善を進めて当初の目標を達成した。 これはチームのメンバーの頑張りがあってのことなので、感謝しかない。 3月からは健康保険事業を総括してくれる責任者が就任したので、特定保健指導事業の責任者は引き継ぎを行い、特定保健指導事業の責任者は卒業している。

 2はメンバーがとても優秀なので、自分はガバナンスを効かせるための立場とメンバーのブロッカーが現れた時にサポートを行うようにしている。 広報知識があるわけではないので、メンバーの自走をサポートすることに注力しているとも言える。 これもメンバーに感謝。

 3は結構頑張ったところ。 マッキンゼーの7Sを調べている時にカルチャーモデルを知り、カルチャーモデルの7Sを使って組織文化の見直しを行った。 カルチャーモデルはめちゃいい本なので一読をおすすめする。

カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方

 実際に作者の唐澤さんとP2Bでお話する機会もいただき、色々とアドバイスをもらったり、実務のヒントをもらったりした。 今は id:sotarok といっしょに組織カルチャーのコンサルティングをされているので、今困っている人は是非相談するといいと思う。

almoha.com

 リンケージとしてはバリューを見直し、評価制度を見直し、カルチャーのインストールを行っている最中。 このへんの進捗はまた別の機会に書きたいと思うし、一緒にやっている id:kiyosick さんが書いてくれると思う。

 4は健康経営事業部はチームの変更が一番多いチームだったり、事業の大幅な見直しを行ったりした。 意思決定さえすればメンバーが他と同様に概ね自走してくれるチームではあるのだけど、事業の見直しなんかはやはり責任者レイヤが意思決定をしないと話が進まない。 そこで11月くらいからそのへんのテコ入れとして責任者になって、パートナーとの交渉も含めて大きな改革を進めてきた。 その結果もでてきており、次のステップに進めているので、今後の健康経営事業部はめちゃ伸びると思うし、楽しみである。

 このへんのはなしは ブログにしたり登壇したりした。

soudai.hatenablog.com

 自分の仕事としては、概ね事業の見直しとパートナーとの交渉を行い、事業の方向性を定めることだったので、そろそろ次の責任者にバトンパスしたいなってフェーズでもある。 id:kiyosick さんがCPOとして見てもいいなと思っているけど、やっぱ一緒にbizdevやPdMをやってくれる人がいるといいなと思っていて、特に婦人科領域はめちゃめちゃ伸ばしていきたいし、リンケージとしてもやっていきたい領域なので、仲間を募集中である。 興味があればぜひ。

 5のリファラル採用は、今まではエンジニアを中心に活動してきたが、最近はエンジニアに限らず、他の職種でもリファラル採用を進めている。 現状だと以下のような職種で募集中である。

  • bizdev
  • プロダクトマネージャー
  • プロジェクトマネージャー
  • ソフトウェアエンジニア
  • 採用人事

 とにかく採用はめちゃ大事にしていて、エージェント経由の採用もやっているのだけど、特にリファラル採用は大事にしている。 転職考えてなくても会って話をする場があれば、全国に会いに行くし、オンラインでも会話するので、興味があればぜひ。 上のツイートから申し込んでもらえると嬉しい。

 なおリンケージはリモートと出勤を選べるハイブリッド型で全国にメンバーがいるし、ライフワークバランスを重視している会社である。 マジでベンチャー企業の面白いフェーズそのものって感じなので、ぜひぜひ。

 6は生成AIの活用の推進についてはまぁもう無視できない世界でしょ、ということで、色々とやっている。 リンケージではGoogle Workspaceを使っているので、Googleの生成AIを活用して業務の効率化を進めているし、実際に業務活用のプロジェクトも実行されてリリースされたりしている。 エンジニアで言えば、Github Copilotなどの活用も進めているし、今後もバイブコーディングに限らず、AIOpsの活用を進めていく予定である。 自分でも手を動かして色々試しているし、なによりHaveFunTechでいろんな会社の活用事例を並列で見れているので、各社の旅人としてHubになるようにしている。

 7はPjM的な振る舞いをしていて、最近は id:blue_goheimochi くんとやっていて、ゴリゴリ引き継いでいる。 毎週1on1も id:blue_goheimochi くんとやっていて、彼も色々とブレイクスルーを感じているようなので、今後の成長が楽しみである。

 8は今のメインの業務の一つ。 今後リンケージが成長していくためには、事業成長も大事だけど骨太な基盤も大事だと思っている。 これは組織が小さいうちに整備しておかないと、組織が大きくなった時に整備するのが大変になので今のうちに大変でもやっていく。 成長痛みたいなもんだと思っていて、逆にここの仕組みがハマれば、組織全体の強さが数段上がる。 という点でめちゃ良い仕事させてもらっているなと感じている。

やってみてわかったこと

 異常な責任範囲で仕事をしてきたが、やってみてわかったが、自分の強みは意思決定の質とスピード。あと大量の情報を処理する能力だなと感じた。 仕事を進めるうえで、100%の正解はないし、情報がすべて揃った状態で意思決定できることはほとんどない。 そういうときに如何に持っている情報で適切なサイズの問題設定ができるかが肝要だし、それが経営層の仕事だと感じた。

 これは昔にブログにしたこともある。

soudai.hatenablog.com

 逆にいえば、良くも悪くも意思決定を適度に進めていけば、あとはメンバーが自走してくれるし、仕事が前に進めば組織も成長する。 進捗はすべてを解決する、といったりするが進捗が出ていればチームの雰囲気も良くなるし、売上も上がる。 ここは経営の勘所の一つだなというのが学びだ。

経営が文化を決める

 企業文化は本当に経営層の色が出ると思っていて、良くも悪くも自分がCOOになったことで、リンケージの企業文化が変わったなと感じる。 意識的に文化を変えるために風土から設計しているし、カルチャーモデルを使って組織文化の見直しを行っている。 具体的には以下の点はリンケージの強い文化として意識的に作っている。

  1. 企業の透明性
  2. 抜擢人事と成果主義
  3. ライフワークバランスの確保

 透明性を表すところに経営の透明性がある。実際に経営陣は定期的に業績や戦略についての情報を共有しているし、週報や日報を書くことで、メンバー全員が経営の状況を把握できるようにしている。 これはメンバーにも伝染し、日報を各メンバーも増えてきた。 リモートワークが主軸だからこそ、透明性は大事だし、経営陣が率先して実践することが大事だ。

 抜擢人事と成果主義は、CEOの強い意思の入った文化で新卒でもPdMを任せたり、20代中盤の執行役員を任命したりしている。 もし、ゴリゴリ仕事をやっていきたいのに裁量がないと感じている人がいれば、ぜひリンケージの話を聞いてほしい。

 そして最後にライフワークバランスの確保。 リンケージはリモートワークを基本としているし、フルフレックスである。 予防医療の会社なのだから、みんな心も体も健康であってほしいし、自分たちが健康でないと、健康経営の事業も成り立たない。 だからこそ、ライフワークバランスを大事にして、メンバーが自分の生活や健康を大切にできるような環境を整えている。

 書き始めると長くなってしまうので、ここらへんにしておくが、経営層が文化を決めるというのは本当にその通りだと思う。

原則とバリューと行動指針

 リンケージでも元もバリューとして以下の3つがあった。

  • Professional
  • Enjoy the changes
  • Gift

 プロフェッショナルとしてのスペシャリティの発揮がGiftなのがリンケージらしさだと思うし、Enjoy the changesは変化を楽しむという意味で、ベンチャー企業らしいバリューだと思う。 ただ、これより具体的にしていきたいなと id:kiyosick さんとの対話の中で結論になり、これは原則として、より解像度の高いバリューと行動指針を作ることになった。

 見直したバリューは以下のとおり。

  • Extreme Ownership
  • Just do it,don't ask
  • Proactive
  • Value add
  • Design it

 毎月やっている全社会での説明を引用する。

 行動指針は色々あるんだけど、一つ紹介すると Just do it, don’t ask の行動指針に 失敗が好き がある。

 大前提として挑戦が好き、の手前には失敗がついて回るものだし、変化を楽しむためには失敗を恐れずに挑戦することが必要だ。 そう考えたときに挑戦の道の中で一番最初にするアクションは失敗と向き合うことだし、その積み重ねが成功への第一歩だ。 だからこそ、失敗を好きになる。これはとてもリンケージの文化を表す行動指針だし、これを体現していくことで、リンケージの文化がより強固なものになっていくと感じている。

おわりに

 ふりかえってみると1年でいろんなことがあったなと感じるし、これだけできるなら次の一年ももっともっとエキサイティングな一年になる予感がある。 40歳になって、体力の衰えとかも感じるけど、まだまだやれることはたくさんあるし、まだまだやれることはたくさんある。

 来年もみんなに驚きを提供できるような仕事をしていくので、引き続きよろしくお願いします。

*1:この反対票は自分である