判断と決断の話の違いはこのツイートの通り。
判断の話で言うとぼくはそーだいさんがしてくれた「判断と決断は違う」という話がだいぶ実になっていて、「情報を集めれば理屈で答えが出せるのが判断、今は情報を集めることができない中で答えを出さないといけないのが決断、リーダーがやらなければならないのは決断」という話をかなり大事にしている
— しんぺいくんさん (@shinpei0213) 2021年12月10日
決断のコツ
結論から言えば、決断のコツは失敗できるようにすることだ。 失敗できる状態なら決断することができる。 そして素早くアクションして、失敗のフィードバックを受け取ることで新しい決断をすることができる。
そーだいさんがぼくに教えてくれた二大大事なこと「判断と決断は違う」と「ロールバック可能なことはどんどん試せばいい、ロールバックが難しいことは慎重に」です
— しんぺいくんさん (@shinpei0213) 2021年12月10日
これは実は自分は @makoga さんに教えてもらったこと。
CTOをしばらく経験したあとに意識するようになったことでいうと「3ヶ月、半年で結果が出ることは現場にどんどん任せる」「エンジニアリング文化や採用・評価などの1年以上先に結果が見えてくることに自分の時間を投資する」という考え方ですかね。 https://t.co/o87Jy1S0ij
— 小賀昌法 KOGA Masanori (@makoga) 2020年9月9日
時間感はスタートアップだったらもっと短いかもしれない。 またメンバーに自律を勝ち取ってほしいなら、小さな決断をどんどん任せていくことだ。 失敗しても問題ないサイズの決断であれば、判断と同様に任せることができる。 そうやって決断力を磨いていく。
決断のステップ
もう少し具体的に踏み込むと決断をするとき、自分*1は次のようにステップを踏む。
- 決断するために必要な条件を整理する
- 決断が難しい場合は、素早く始め、小さく失敗できるように考える
- 失敗が難しい場合は、社内外も含めて多くの知見を集める*2
- それでも難しい場合は、結論をできるだけ先伸ばす*3
- 難易度が高く、失敗も許されず、今決断しなければいけない場合は 一番ダメージの少ない 方法を選ぶ
大体、1~4で解決する。1と2でまとまるような決断は小さな決断だ。チームに任せて手を離すこともセットで考える。 3からが難しいとされる決断になる。特に5の場合においては結論は数年後だったりするし、答えは無いので腹を括って決断するしかない。
決断に備える
5のように答えが無く、でも今決めなければいけないことを決めるのはかなりハードだ。 だからこそ、そういう時に備えて普段から自分の中で、ある程度のガイドライン、指針を作っておく。 それは会社ならビジョンと呼ばれたり、バリューだったりするかもしれないし、個人だったら哲学かもしれない。 具体的なユースケースに置いて、頼る人を決めるなどもそうだし、自分の場合はそれが 一番ダメージの少ない方法 もそうだ*4。 人によっては最大リターンを選ぶ、などもあるだろう。 何度も言うがここは正直、答えはない。だからこそ、リーダーとしての能力が問われるところだ。
そして時には痛みを伴う決断をする必要もある。ならばどうやったら自分が覚悟できるかを知り、日頃から準備しておく必要がある。 このように痛みを伴うような決断する覚悟を持つということが、リーダーとしての必要なスキルの一つである。 逆に決断をするべきタイミングで決断をすることができないのであれば、それは自分の解ける問題のサイズを超えている。 その場合もまた裁量を手放してより適任の人に任せるべきだ*5。
終わりに
リーダーとして裁量が増えれば増えるほど、決断を求められる。 そして決断はスキルなので積み重ねで身につけることができる。 日々決断することを絞り、最小最速で決断していくことが肝要である。
チャンスの女神は、決断した者だけに挑戦を与える。