そーだいなるらくがき帳

そーだいが自由気侭に更新します。

独立して半年が経ったので振り返り

 オミカレを退職して独立し、そして半年が経った。 2月に独立したが、新型コロナによっていろんなことが変わった影響も踏まえつつ、振り返りをする。

前回

soudai.hatenablog.com

何やってるの?

 多くの人の疑問に答える形でいうとWeb系事業会社のお手伝いをしてる。 具体的な仕事は以下のようなタスク。

  • チームメンバーとして実際の開発の関わる
  • アーキテクチャの設計やレビュワー
  • チームビルディングや改善のフォロー
  • 何でも相談役
  • 受託開発

 これらを常時でいうと5社くらいでやってて、全てフルリモートで受けてる。 言えるところだとVOYAGE GROUPClassiはチームメンバーとしてガッツリ一緒に仕事をしてる。 あとはサブスレッド*1社からは受託開発を受けるのと何でも相談役みたいなのをしてる。 何でも相談役に特化したところだとユースタイルラボラトリーは技術顧問よりももっと幅の広い、本当に何でも相談役をしている。

--- 2020/08/06 追記 ---

 ウィルポートも書いていいよってことなので追記する。 ウィルポートもユースタイルラボラトリーと似たような形で何でも相談役。 チームビルディングや改善フローの整理などがメイン。

 5社それぞれ全く違う業種、軸で関わることができるので色んな視点が持てて幅が広がる。

--- ここまで ---

どれももかなりエキサイティングな仕事をさせてもらってて、エンジニア冥利に尽きる。

 また共通項として現場とCTOやCEOなどのボードメンバーのとても距離感が近かったり、パートナーとプロパーの垣根が無い。 自分は「何を為すか」もとても大事だけど、それ以上に「誰と為すか」も重要視しているので、その結果と言える。

VOYAGE GROUPとの関わり

 VOYAGE GROUPの中でも id:katzchang 無き後のZucksに居る。特に担当しているシステムはハイトラフィックだし、インフラエンジニアとしてのやりがいのあるタスクだし、チームメンバーと切磋琢磨出来てる。 技術力評価会の外部評価者をやったことがあるし、元々付き合いがあった会社である。

techlog.voyagegroup.com

 直近で関わるきっかけになったのはdailyで4億レコード以上の更新がある*2のハイトラフィックRDBMSの移行計画。 長年運用されてきた大規模なデータベースの移行をお手伝いしたり、今は担当しているのはそのハイトラフィック、ビックデータのデータストアの再設計でこれがめちゃめちゃ痺れる。 RDBMS以外にも色んなアプローチがあって学びも多いし、多分なかなか経験できることじゃない。

 チームとしての取り組みにも積極的にメンバー全員で意見交換をしていて、色んなアイディアをディスカッションできたりするのも良いチームだと感じる点だ。 新卒から10年選手まで幅広くいて刺激的だ。

 チームをまたいだ交流も盛んで別事業会社との交流があるのもVOYAGE GROUPならでは。 多種多様な考え方や視点に触れれるのは強みだなと感じるし、Discordでの昼会、おやつ会、夕会などの報連相の場以外にもSlackなどでボルダリングの話や格ゲーの話など雑談も盛んである。 外から見えづらいがコミュニケーションとイノベーションの掛け算みたいなことを体現した会社の文化だなと感じている

 また「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」の読書会などもサポートしている。 社内の外部講師に id:t-wada さんがいるなどDB設計に関してはかなり恵まれた環境だと思う。 既存のハイトラフィックなシステムの改善に興味がある人などにはオススメだ。

hrmos.co

Classiとの関わり

 Classiはみんなも興味があるのは例の事件や障害だと思う。 自分は実は2月からいて、その全容を見てた。 その時は外部講師的なポジションでチームを救うことができず、無力を感じた結果、今はより良くしていくためにチームメンバーの1人として開発に参加してる。

 現場はみんなの想像通り、いや想像以上に頑張ってるし、とても真摯に問題に向き合っている。 この数ヶ月で改善出来たことも沢山あるし、組織レベルで改革していくぞ!って意思も高まり、業種関係なく、全員が教育に本気で向き合っている。 プロダクトに対する愛とか熱量みたいなものは今まで関わった会社の中でも1,2を争うほど強い。

 そういう熱量に心を動かされ、だからこそ自分が出来るベストを尽くそうと思って本格的に手伝うことにした。

 みんなもパフォーマンスについていいたい事があると思うけど、少なくとも天然のISUCON*3はとてつもなく難しい、だからこそ解きたいって気持ちで日々やってる。 Classiでの担当も勿論データストアで設計を含めた大規模リファクタリング。 得意のRDBMSのスキルを存分に発揮できるミッションだ。

 こちらも会社は抜群に良いのでオススメできる。 教育に興味がある人はぜひ。

corp.classi.jp

サブスレッドとの関わり

 サブスレッド社(以下サブ社)は関西に本社を構える受託開発メインの会社で、昔から付き合いのある会社だ。 自分がパートナーとして開発を手伝っているが、受託開発をお願いしたこともある。

 新型コロナの問題が始まるよりも前からリモートワークで開発することを前提としていて、10人ぐらいの会社だが、大阪、岡山、広島、名古屋と多拠点で開発している。

サブスレッドという名前は、技術用語のスレッド(thread)から来ています。主たる活動(メインスレッド)とは別個に独立した作業・活動というニュアンスを込めています。スタッフ1人1人が人生のメインスレッド(家族だったり創作活動だったり大切なもの)を持っていて、それとは別の独立したスレッドで仕事をして欲しいという思いです。公私がバランスよく充実していれば100%の力を出すことができます。

株式会社サブスレッドについて:株式会社サブスレッド

 私はサブ社のビジョンにとても共感していて、ある種私自身のサブスレッド*4でもある。 和気藹々とした雰囲気も良いし、仕事に責任感を持ちつつも、受託開発の面白さを体験できている。

 個人的には元々受託開発は好きで、それはとても重要な仕事だと思っているし、今後需要は変わらずある仕事だと思うし、地方だからこそチャンスの業種形態だと思っている。 Web制作は単価が安い、と言われがちだがサブスレッド社はそんなことはない。 やはり正しくプロダクションを作れること*5はとても価値の高いスキルだと感じる。

 ちなみにサブスレッド社はAWSPythonDjangoPostgreSQLだ。 Pythonで受託開発を存分に出来る会社は以外と少ないし、社長のたまちゃんが超絶エンジニアタイプで、しかも女子大学院生を兼任しており、すごいなと思う。

 私が大学に行くことにもかなり影響を与えた人で彼女がいたからこそ、まだまだ前に進めるといつも気を引き締めることができるし、社会人大学生をやってなおさら彼女の凄さ*6を感じる。

 エッジの効いた仲間と技術を楽しみたい、自分のメインスレッド(人生)で仕事の働き方を変えたい人などはかなり柔軟に話を聴いてくれる会社なので一度相談してもいいのではないだろうか。

www.subthread.co.jp

ユースタイルラボラトリーとの関わり

 福祉・介護に関する事業会社。 前述の会社の中ではIT色は薄いかもしれないが、ITを活用してオフラインの仕事を上手く効率化している会社だ。 全国展開している介護事業者で、全国のケアマネージャーのメンバーに対して、Webの社内システムを使ってうまく効率化を行っている。 そんな社内システムを開発しているメンバーの相談役として定期的にコミュニケーションしたり、Slackでフォローしたりしている。

 事業がオフラインの会社なので新型コロナの影響はモロに受ける。 しかしリモートワークでの判断はかなり早かったし、リモートワークによってメンバーが苦労するポイント、例えばインターネット回線の準備などのフォローはかなり早かった。 オープンマインドとはほど遠い個人のLINEやメールでのやりとりで行われていた業務フローもあっという間にBacklogやSlackを活用したオープンマインドな仕組みに変わっている。

 実際にサポートに入ってみて感じるのは「水の場所を教えることは出来るが、水を飲むのは馬次第」であり、本人たちの改革したいという熱意がとても重要だということだ。 そしてユースタイルラボラトリーはボードメンバーにもチームメンバーにも熱意がある。 「チームを、会社を、プロダクトを、そして社会をより良くしていきたい」という意思のあるチームは強い、そんなシンプルだが難しいことを教えてくれたチームだ。

 今はAWS上で動いている旧システムをPHPとLaravelでフルリプレースするぞ!と走ってる最中だ。 まだまだ発展途上ではあるが、チームビルディングの初期から積極的に改善に関わりたい人にはチャンスだろう。

 今のスキルも重要だが適正を重視する会社でジュニアクラスのエンジニアでもちゃんと育てていこうという土壌もある。 ピンとくるなら会社概要を見てみるといいだろう。

recruit.eustylelab.co.jp

残りの会社は?

 残りの1社は?というともちろん面白いし、学びも多いのだけど公表していいのかわからないからとりあえず伏せてる。

 書いていいよとご連絡が来たので追記する。

ウィルポートとの関わり

 ウィルポートは物流の会社。 ユースタイルラボラトリーと似ていて、オフラインの仕事とITを繋いだ会社だ。 ただし、違いはエンジニアは業務委託を入れても3名しかいない、少数精鋭の職場であることだ。 だからWebアプリケーションを作ること以外にも色んな業務改善が出てくる。 そういうところの改善のアドバイザーをやったり、戦略を一緒に練ったりしている参謀役だ。    どんどん事業が拡大しているフェーズでスタートアップ特有のアドレナリンが出ている感じがある。 そういうフェーズの会社に関われるタイミングというのは貴重で個人的にも好きなフェーズなのでやりがいがある。

 RoRで事業のコアから関わりたい人にはオススメのフェーズの会社。 ちなみにこの会社だけMackerelを僕がCREのときから採用してくれてる。 その気になれば営業、サポート、プロジェクト運営、開発、全部が挑戦できる会社だ。

www.willport.co.jp

半年経ってわかったこと

 なんとなく感じてることを書いていく

やはり働き過ぎる

 少なくとも自分は限界まで働こうとする。 倒れることはないけど、多分普通の人は5社も仕事しないんだろうなって思う。 実際学業の方が遅延しまくってて良くない。 けどまぁ学校は学校で学びがあるのでゆっくりやっていこうと思う。

 それでいうと優先順位を決めてくれる人はいないし、コンテキストスイッチのコストなどは自分で対応しなければならない。 主体的にタスクをコントロールしていかないとすぐ破綻する。 独立するとなおさらに時間がもっとも貴重なリソースだなと感じる。

 ここは自分の課題なので継続的に改善していきたい。

オフィスは必要

 フルリモートだからこそ、MTGのことなどを考えると自分のオフィスは必要。 一人暮らしだとしても、少なくとも作業用部屋は必要だろう。 これは独立に限らず、リモートワークで働く人達の共通の課題かもしれない。

 やはり多くの人に必要なのはリモートワークというよりは家の近くのサテライトオフィス

リモートワークで上手くいくには信頼貯金が必要

 自分の場合、クライアントはすべて知人が居る会社で、知人とある程度の信頼貯金がある。 だからリモートワークで業務委託が上手くいってると思う。

 逆に信頼貯金を失ったとき、それは簡単には取り返せないし、その場合はすぐさま契約解除になるだろう。 そういう状況だからこそ、ゴマをするのではなく、真摯に問題に向き合い、チームで課題を解く姿勢が大事だと感じている。

休息は大事

 ついつい働きすぎてしまうが、誰もストップはかけてくれない。 なぜならクライアントは自分たちとの接点しか見えないのでその範囲ではオーバーワークでは無いからだ。

 なので自分で自分の体調はモニタリングする必要があるし、適切にセルフマネジメントする必要がある。 幸い、今は無理のない程度に仕事は納め、休息できている。

 特に重要なのは十分な睡眠と規則正しい生活だ。 新型コロナによって、飲みに行かなくなった結果の副次効果ではあるがとても重要だと感じている。 もし過去と同じようになったとしても、今後は睡眠は十分に取るようにする。

次の半年へ

 まずはメリハリはしっかり整えて、規則正しい生活は続けたい。 それが安定した成果に繋がるはずだ。

 またプロジェクトで言えば大きな山場が何個かあるだろう。 それを乗り越えなければいけないし、そんなときこそそーだいなる価値を求められる。

 だからこそ、今以上にタスクコントロール、知識、コーディング力、巻き込み力、そして強い意志が必要と感じている。 これらは積み重ねでしか手に入らないし、常に備えていかなければならない。 日々成長のチャンスだ。

 そして業務委託だからこそ、チームに対するフラットな視線もあるだろうし、立場を活かした成果を出していきたい。 その結果、半年後には関わった人たちに「最高のチームメンバーだ」とフィードバックしてもらえるように粉骨砕身していく。

*1:会社名です

*2:しかも単発のインスタンス単位である

*3:いい感じにスピードアップコンテスト(Iikanjini Speed Up Contest)

*4:メインスレッドをこの場合はHave Fun Tech

*5:プログラミングもディレクションも含め

*6:しかも彼女は全日制の4年制大学を卒業して今大学院生をしている。パワフルだ